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2010年2月14日 (日)

COCO&IGOR

年が明けて、予想通りタフな毎日が続いている。

後厄だけに何かあるだろうと思っていたらこう来たか。

たまには、精神の平衡を取り戻さねばと、

金曜の夜の渋谷で観たかった映画を予約した。

                                              ”COCO&IGOR”

和名は、『シャネルとストラビンスキー』

途中、結末がどうなるのかと、

ふと心配になる時もあったものの、

退屈で時計を見るようなことはなかった。

ということでもわかるように、

決して悪くない映画である。

私にとって、この映画のポイントとなるシーンは

ただ一つ。

シャネル女史が、ストラビンスキーの「求め」を断る

シーンにつきる。

良い意味での完璧な自己本位。

その自己本位は、男女関係だけにとどまらない。

彼女の仕事。

彼女の住まい。

彼女のライフスタイル。

そして、彼女の選んだ、その香り。

                                                    すべてにおいて、その自己本位が貫かれている。

この映画で私の、あの店を見る目は一変した。

漱石の言う自己本位はやはりこんな意味だった

のだと納得した。

                                                        しかし、正直言うと、上品なBunkamuraで、

あそこまでの露骨な描写に途惑っていたのだが、

そのシーンの伏線だったのだとすれば、

合点が行く。

                                                 エンドロール後のワンシーンの挿入は、

私は否。

敢えて言われなくても、それまでの彼女の言動

からすれば、推して知るべしであること。

だからこそ、『春の祭典』の再演は成功したのでは

ないかと思われるからだ。

ましてやストラビンスキー本人は十分にそのことを

理解していた。

                                                      久しぶりに5番が嗅ぎたくなった。

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