建長寺にて。
3ヶ月ぶりに坐った。
しかし、場所は慣れ親しんだ南禅寺ではなく鎌倉の
建長寺。
会社で少し仕事をして総武快速で北鎌倉へ。
鎌倉街道を南へ歩くこと十数分。
三門をくぐり、まずは仏殿で合掌。
大きなお地蔵様が優しい笑顔で迎えてくれた。
会場の方丈へ。
広い場所だが、続々と参加者が増え会場は一杯に
なった。
高校生をはじめ若い人や女性の方がとても多い。
南禅寺では90歳を超える大先輩をはじめ、
昔から通われているご年配の方が多かったので
若干の戸惑いを覚えたが、
ブーム的な感じもある昨今、
関東だとこうなってしまうのはわかる気もする。
坐禅が始まった。
今回は体が坐ることを求めていたので、
坐れることがとにかく嬉しい。
振り返ると、
いつも以上に集中できたような気がした。
しかし、参加者が多い分、寝ている人、体が大きく
動いてしまう方もいらっしゃるようで、
注意の声が飛んだ。
初体験の方が多いと思われる中、
あまり厳しく言うとそちらがむしろ気になって
坐ることに集中できないのではないか、
とも気になった。
しかし、一番はその方の為にならないのだろうから、
やはりお坊さまも心を鬼にして注意されたのだろう。
帰りは鎌倉街道を南下し、鎌倉駅を目指した。
途中の酒屋さんでは、
川西酒造店さんの「純米 丹沢山」を、
駅では、おなじみ「鯵乃押し寿し」を頂いた。
自宅に戻り夕げを頂いた。
お酒は、まさしく私好みの、米の旨味を自然に
感じさせてくれる、よい意味で「枯れた」感じの
旨さあふれる出来であった。
そのお酒の旨味と、鯵のお寿司の素朴な味わいの
出会いもまた素晴らしい。
丹沢山の水で出来たお酒と丹沢山の栄養を吸収
した鯵(ということにしておこう)が融合しないわけが
ない。
さらにBGMは、デビュー以来のファンである、
akikoのニューアルバム、
『What’s Jazz?』である。
akikoさんが改めてJazzを問い直した作品の
一発目であるが、
これまた私のお気に入りである、
「La vie en Rose」と
「Love Theme From Spartacus」
をしっとりと歌い込んでいるではないか。
そのしっとりさは、
「丹沢山」や「鯵の押し寿司」に勝るとも劣らない
よい感じの枯淡さであった。
アッコちゃん。
今回もまた、やったね。
久しぶりに坐って、脳の中に空白な部分ができた
と感じた。
余白ができた感じがするのだ。
そういう余白のある頭でいると、
お酒もご飯も音楽もさらにうまく感じるものだ。
生きていることに改めてありがたいと感じるもの
なのだ。
そう思っていると、また体が坐りたくなったらしい。
これも2年間、南禅寺に通って温かく受け入れて
頂いたおかげである。
鎌倉で坐っていたのに、
東山の僧堂で、いつものように坐っている
気がしたのもそういうことなのだろう。
あらためて、合掌。


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